Canon PowerShot G9X Mark IIは、「軽量コンパクト性」と「高画質」を高い次元でまとめ上げ、なおかつ価格設定もリーズナブル。
ある意味高級コンパクトデジタルカメラの最高峰とも言えるカメラです。
以前はハイエンドコンデジといえばSonyのRX100シリーズが定番でしたが、このPowerShot G9X Mark IIは機能面でも価格面でも一歩先を進んでいます。
私自身いろいろな高級コンデジを使用してきましたが、このG9X mark IIを初めて使った時は、「スマホでは撮影できない高画質な写真をこんなにコンパクトなカメラで撮影できるのか。。」と感動しました!
おまけに価格はリーズナブル。コンパクトデジタルカメラの最適解であるといっても過言ではないかもしれません。
2017年7月にCanon PowerShot G9X Mark IIを購入し、通算で5000枚ほど撮影したためレビューを残しておきます!
G9X Mark II購入に至った経緯
私がカメラに求めるものは「持ち運びやすさ」と「高画質」を兼ね備えていることで、各社から発売されてきた高級コンデジを色々と使用してきました!
G9X Mark IIという最適解にたどり着くまでに以下のようなカメラを使用してきました。
Power shot s200→LX100→G7X Mark II→リコーGR II→G9X Mark II
三世代前の所持カメラである「LUMIX LX100」は、発売当初は10万円越えのかなりの高級カメラで、F1.7の明るいレンズに24-75mmの万能ズームを備え、4/3型の大型MOSセンサーを搭載したハイスペックなカメラでした。
当然、たくさんの素晴らしい写真を撮影できました。
今ではLX100M2という機種に置き換わっていますが、店頭で触った限りでは相変わらず素晴らしい性能でした。
しかし、一眼レフに比べればコンパクトとはいえ、どうしても持ち運ぶにはカバンが必要になるサイズ感でした。
そのため、常に持ち歩こうとはなかなか思えず、いつでも持ち歩けるカメラを求めてポケットに入れて持ち運べるサイズのカメラへの買い替えを検討しました。
二世代前の所持カメラであるGX7 Mark IIは、やや厚みはあるもののポケットに入るサイズ感で、なおかつ1型センサーに開放1.8-2.8の明るいレンズ、24-100mmの万能工学ズーム、チルト液晶、タッチパネルAFなどを兼ね備え、それでいて価格が5万円代という価格と性能のバランスが非常に高くまとまったカメラでした。
G9X MarkIIを所持している今でも買い戻したいと思えるほど使いやすいカメラだったと思います。
しかし、正直なところPanasonic LX100に比べるとどうしても映し出される写真に差があり、「コンパクトさと画質を両立するにはどうしたら良いか」と考えた時に「単焦点コンパクトデジタルカメラ」という選択肢にたどり着きました。
最終的に富士フィルムのX100FリコーGR IIとで散々迷った挙句、ポケットに入るサイズ感が決め手となってリコーGR IIを購入しました。
リコーGR IIはポケットに入るサイズとんでもなく高画質な写真が撮影できました。APS-Cセンサーのカメラがデニムのポケットに難なく入るのは本当にすばららしいです。
しかし、AFの遅さに耐えられなかったのと、なんだかんだでズームがあった方が便利だったというオチで結局手放してしまいました。
ただ、写真を見直すと非常に良い写真が沢山取れていたので、今となっては手放したのを後悔しています。
そして、ポケットに入るコンパクトさとズームやタッチパネルなどの万能感を追い求めた結果、現在はCanonのG9X Mark IIに落ち着きました。
1インチの大型センサーに28-84mmの必要十分な光学ズーム、便利なタッチパネルAFなどを手のひらに収まるサイズ感、重量にまとめ上げ、なおかつ価格を4万円代に抑えたコストパフォーマンスの高いカメラです。
G9X Mark IIの良いと思った点
手のひらサイズのコンパクトさと軽量性
とにかくコンパクトで軽いのが最大のメリットだと思います!
持ち運びが全く苦ではなくなり、写真を撮る機会が飛躍的に増えました。
おかげで貴重な人生の瞬間をたくさん切り取ることができ、カメラの持ち運びやすさは大切だと感じました。
いくら良いカメラを持っていても持ち歩かなければ意味がないですね。
サイクルジャージのバックポケットやトレランザックのサブポケットにも余裕で入るサイズ感です。
スマホに対してもまだまだ画質面では優位性がありますし、スマホに活躍の場が奪われ気味とはいえ高級コンデジであればまだまだ戦えるのではと感じました。
使い勝手の良さ
スマホでは撮影できないような暗い場所でも撮影でき、AFも高速でタッチパネルAFも可能なため非常に使いやすいです。
また、なんだかんだズーム機能はやっぱり便利だなーと感じました。旅行や結婚式等のイベントではズームがあったほうが何かと便利ですね。
食べ物など近くの物を撮影するときなど、単焦点では影が写り込んでしまうような場合でも、遠くからズームして撮影することで影の写り込みをなくすことができますし。
Wifi機能についても、旅行中の写真をその場で共有できるのは地味に便利です。
プラスムービーオート機能
プラスムービーオート機能とは、シャッターを押す直前の数秒間を記録し、ダイジェスト動画を自動で生成してくれる機能です。
旅行などのイベントではこのプラスムービーオート機能が活躍しました。
手軽に旅の思い出を振り返るには動画よりも写真の方が便利ですが、動画には写真には残せない空気感までが残せます。
その両方を、これは動画、これは写真と意識して切り替えることなく、両方を記録して自動編集してくれるこの機能はとても素晴らしいと感じました。
G9X Mark IIに対する不満
暗い場所でのズーム撮影には少し弱い
G7Xはズーム端でも解放f値で2.8でありどのズーム領域でもレンズの明るさが足りないと感じませんでしたが、G9X Mark IIはズーム端でf値4.9と若干暗く、室内などの暗い場所でのズーム撮影には少し弱いと感じました。
ただ、スマホに比べれば圧倒的に明るいのでそれほど不満ではありません。
欲を言えばもっと広角まで拡大できるとよい
広角端の画角が28mmなので、建屋内の撮影や登山で広大な景色を撮りたいときにはもう少し広角まで写せればよかったのになーと感じました。
G7Xと同様、24mmくらいまであれば完璧でした。
他の高級コンパクトカメラに比べてしまうとどうしても画質面に差がある
カメラのサイズと画質はある程度トレードオフの関係にあるため仕方がないことですが、改めて撮りためた画像を比較してみるとどうしても写真の写りには差があります。
センサーサイズが違うため当然の話ですが、後から見直した際に「とても綺麗な写真が撮れた!」と思えるのは、LX100やGR2といった大型センサーを搭載したカメラで撮影された写真の方でした。
ですが、持ち歩く機会は圧倒的にG9X markIIが多かったので、シャッターチャンスを逃さなかったという意味ではG9Xが一番素晴らしかったです。
まとめ
G9X Mark IIは1インチの大型センサーに28-84mmと普段使いには十分な光学ズーム、狙った場所に素早くピントを合わせられるタッチパネルAF、プラスムービーオートなどといった豊富な機能を、手のひらに収まるコンパクトなサイズにまとめ上げ、なおかつ価格を4万円代に抑えたコストパフォーマンスの高いカメラです。
色々と高級コンデジをたらい回してきましたが、価格の面からも機能の面からも、G9X Mark IIもしくはG7X Mark IIがコンデジとしてはほぼ最適解と言えるのではないでしょうか。
コメント