モンベル ダウンマルチブランケット #5を北岳山荘テント泊でテスト

登山
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モンベルのダウンマルチブランケット #5を購入したので、ダウンマルチブランケット の紹介と3000m級の高山にてシュラフとして使用可能かどうかをテストしてきました。

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購入した理由


この動画を見て、製品のコンパクトさ、汎用性の高さに惹かれて購入しました。

ダウンマルチブランケット  #5の特徴

圧倒的なコンパクトさ

ダウンマルチブランケットとダウンハガー800 #3の比較

写真左がダウンマルチブランケット 、中央がエアマット(モンベルのU.L. コンフォートシステム アルパインパッド25 120)、右がモンベルのダウンハガー800 #3になります。

ダウンマルチブランケットとダウンハガー800 #3の比較

断面をみてもわかるように、3シーズンシュラフに比べてかなりコンパクトです。

通常のシュラフですと、背中の部分のロフトが潰れてしまい保温性が下がります。

そのため、本来であれば背中の部分のダウンは無駄になってしまいます(背中側の保温性はマットで補完)。

ダウンマルチブランケット #5

一方で、ダウンマルチブランケット は通常は一枚のブランケット(毛布)形状ですが、背面のホックとテープを繋いで足先のゴムを絞ることでシュラフ形状となるため、無駄なダウンを省くことができています。

そのため、3シーズン用のシュラフと比べてかなりコンパクトになっています。

使用用途の広さ、汎用性

通常のマミー型シュラフは寝袋としてしか使用できませんが、ダウンマルチブランケットは形状に自由度があるため掛け布団のようにして使ったり、体に巻き付けてダウンパンツ 替わりに使ったりと工夫次第で様々な使い方ができます。

ダウンマルチブランケット #5

メーカースペックは以下の通りです。

「アルパイン ダウンハガー 800」と同素材を使用し、寝具としてさまざまな使い方ができる超軽量ダウンブランケットです。春夏での使用に最適な#5モデルのダウンスリーピングバッグと比較し、約20%の軽量化と収納時のコンパクト性を実現しました。キャンプから荷物の軽量化が必要なスピードハイクまで、さまざまなシーンで活躍するLight&Fastモデルです。

仕様
【素材】10デニール・バリスティック® エアライトナイロン[ポルカテックス®加工・帯電防止加工]
中綿:800フィルパワー・EXダウン
【重量】340g(359g) ※【重量】欄の( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
【カラー】バ-ントオレンジ(BTOG)、ダークネイビー(DKNV)
【サイズ】最大長199×最大幅114cm
【収納サイズ】φ11×22cm(2.1L)
【適応身長】~183cm

出展:モンベルHP

テスト環境

北岳山荘

8月後半の北岳山荘(標高2900m)でのテント泊でテストしてきました。

テントはプロモンテ のダブルウォールテント、VL25を使用。

被験者(私)は身長172cmで体重58kg、体脂肪率9%の痩せ型体型。脂肪が少なく寒さ耐性は低いです。

北岳

写真のように、天候は終始快晴でした。

富士山と甲府盆地

日が暮れてからシュラフに入りテスト開始です。

テスト結果

まず最初にダウンなどの防寒着を着込まず、半袖短パンで寝てみました。(ダウンハガー800#3だとこの格好で暑いくらい)

結果としてはこの格好では寒さで寝付くことができませんでした。

1時間ほどで観念してメリノウール靴下、ダウンジャケット、ウィンドブレーカー上下を着込んで再度テスト。

しかしこれでも寝付けません。。結局ほぼ寝付けないまま起床時間のAM4時を迎えました。

朝4:30時の時点で百葉箱の温度計を見てみると10度でしたので、ダウンハガー800 #5のコンフォート温度(8度)より高かったはずなのですが、ブランケット形状のため隙間から冷気が入り込んできてしまったのでしょうか。

3000m級のアルプス縦走などに使うには、寒さ耐性の無い人にとっては辛いかと思います。ただし、死ぬほど寒いという訳ではなかったので、単体使用では無くSOLのエスケープ ヴィヴィやシュラフカバー 、ダウンパンツ 等を併用すれば行けそうな感じもしました(試してはいませんが)。

ただし、ダウンパンツ 替わりとしては優秀で、夜テントの外に出歩く際にはとても重宝しました。

北岳山荘からの朝焼け

おかげで、夜の夜景や朝焼けの撮影時にはあまり凍えることなく快適に撮影ができました。

まとめ

寒さ耐性が低い場合、単体で3000m級に使うにはスペック不足だと感じました。ダウンパンツ 、シュラフカバー などと併用すべきです。

コンパクトさ、軽量性、汎用性の高さは想定通りでした。

3シーズンシュラフに比べてザック内のスペースにかなり余裕ができるため、あまり高すぎない山のロングトレイルには重宝する製品だと思います。

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