2018年8月15日、南八ヶ岳(観音平〜編笠山〜権現岳〜赤岳〜行者小屋〜美濃戸口ルート)の縦走に行ってきました!
当初は赤岳から横岳、硫黄岳を経由して赤岳鉱泉でテント泊一泊の予定でしたが、赤岳登頂時点で天候が悪化したため日帰りで美濃戸口へ下山しました。
ファストパッキング装備だったため、20kmほどのコースを日帰り縦走できました。
赤岳から行者小屋への地蔵尾根の下りで紛らわしい枯れ沢筋を下ってロストしかけました。疲れている場合は見間違えやすいので要注意です。
コース
当初の予定
観音平→編笠山→権現岳→赤岳→横岳→硫黄岳→赤岳鉱泉(テント泊)→美濃戸口
実際のコース
観音平→編笠山(3:10)→権現岳(5:20)→赤岳(9:00)→行者小屋(10:30)→美濃戸口(13:00)
※カッコ内は累積コースタイムです。
移動距離:18.7km
コースタイム (実際の行動時間):13時間0分 (7時間40分, コースタイムの59%)
装備
テント泊装備一式を25Lザックに詰め込みました。
昼夜は積極的に山小屋を活用することとし、自炊は朝のアルファ米のみとしています。その他食料は行動食と非常食のみです。結果的に日帰りとなったため、行動食以外は消費しませんでした。
水は2Lを携帯し、日帰りだったため補給は無しで済みました。
ザックは購入したばかりのOMMのClassic25で行きました。wiggleで購入すれば国内の半額程度で手に入りますが、結構頻繁に売り切れているのでもし安く手に入れたいのであればまめにチェックして見てください。
軽量で走りやすく、メッシュポケットの容量も大きいため使い勝手が良いです。ただし、フレームレスザックのためあまり重量が大きくなると肩が痛くなルため、ベースウェイトが5kgを超えるのであればノースフェイスのカイルス35のようなフレーム有のザックの方が良いかと思います。
シュラフがモンベルのダウンマルチブラケット#5だったためダブルウォールテントでも25Lザックに治りました。#5は夏山用モデルですが、ダウンジャケットやダウンパンツ を併用することで3シーズンは使えます。
mont-bell(モンベル) ダウンマルチブランケット #5 ダークネイビー 1121315
重量は食料込みで8.6kg、消耗品(水、食料、燃料、虫除け、日焼け止め、トイレタリー用品等)を除いた重量(ベースウェイト)は約5.1kgでした。
一日歩き終えて肩の疲れがあったため、フレームレスザックだとテントをシェルターに変える、クローズドセルマットに変更するなどしてもう少し軽量化した方が良いかと思いました。
ベースウェイトの詳細は以下の通り。
アイテム | 商品名 | メーカー | 重量 [g] | 備考 |
ザック | Classic 25 | OMM | 700 | フレームレスザック、wiggleで安く入手可能 |
テント | VL25 | プロモンテ | 1579 | 前室が広く使いやすい、現行品はVL26 |
ペグ | VL25付属品 | プロモンテ | 130 | |
シュラフ | ダウンマルチブランケット #5 | モンベル | 359 | シュラフにもなる軽量ブランケット |
枕 | U.L.コンフォートシステムピロー | モンベル | 61 | |
マット | アルパインパッド25 120 | モンベル | 497 | コンパクトだがやや重いか |
ダウンジャケット | Fluffy Jacket | Phenix | 195 | ファスナーじゃなくボタンなので破損しにくい |
レインジャケット | ミニマスジャケット | MONTANE | 250 | |
レインパンツ | バーサライトパンツ | モンベル | 96 | 定番の軽量レインパンツ |
コッヘル | Titanium 450ml | TOAKS | 82 | |
バーナー | QUOストーブ | EPIgas | 96 | 軽量ガスバーナー |
歯ブラシ | 適当な歯ブラシ | 13 | ||
コンパス | オリエンテーリングコンパス Type3 | YCM | 33 | |
ファストエイド | ファストエイド | 60 | ||
ヘッドライト | コズモ | ブラックダイヤモンド | 56 | |
電池スペア込み | 電池スペア込み | 73 | ||
ランタン | クラッシャブルランタンシェード | モンベル | 7 | テント内で地味に便利 |
モバイルバッテリー | PowerCore 10000 | Anker | 200 | |
デジタルカメラ | G9X mk2 | Canon | 208 | 軽量かつ高画質。サイジャに入るので自転車にも便利。 |
地図 | 地図 | 15 | ||
防水用ビニール袋 | 30Lのゴミ袋 | 17 | ||
ゴミ袋 | スーパーの袋 | 4 | ||
メガネ+ケース | メガネ+ケース | 165 | ||
着替え | Tシャツ+下着 | 210 | ||
合計 | 5106 |
靴トレランシューズと迷いましたが、北アルプスと同じくノースフェースのUltra Fastpack III Midで行きました。
メガグリップソールの岩場でのグリップは素晴らしいです。
[ザ・ノース・フェイス] トレッキングシューズ Ultra Fastpack III Mid GORE-TEX メンズ TNFブラック×TNFブラック US 10(28 cm)
観音平〜雲海〜押手川〜編笠山
観音平までは都内からの直行バスである毎日アルペン号やJR小淵沢駅からのタクシー(約3200円)でアクセスできます。
5時25分、観音平を出発!
強い霧が出ていました、果たしてどうなることやら・・・
森の中を進んで行きます。
人も少なく静かな森の中をひたすら登って行きます。
5時55分、雲海に到着!コースタイム1時間に対して30分で到着しました。
6時20分、押手川に到着!コースタイム50分に対して25分でした。いいペース!
八ヶ岳は苔が幻想的で好きです
木々が低くなってくると雲海と南アルプスが!意外と天気良いかも?と
編笠山へのハイマツ帯の急登を登ります。ここが意外ときつかった。
あと少し!
7時10分、編笠山山頂に到着!コースタイム1時間20分に対して47分でした!
左手から阿弥陀岳、横岳、赤岳、ギボシ、権現岳が一望できます。この時間帯は天気も良く絶景でした。
雲海の向こう側には富士山と南アルプスが見えました。
10分小休止し、7時20分に権現岳へ向けて出発!
編笠山〜権現岳
編笠山から青年小屋へひたすら岩場を下って行きます。
7時35分、青年小屋に到着!
青年小屋からはひたすら登りです。
のろし場に到着!ギボシのピークが見えます。
振り返れば編笠山が。本当に編笠みたいな形してますね。
のろし場からギボシにかけて傾斜の強いガレ場を登って行きます。
西ギボシ山頂に到着!気づかないくらいの見落としてしまいそうなピークでした。
東ギボシと権現岳が見えます。
東ギボシへ向けて岩棚をトラバースして行きます。高度感があるので注意して進みます。
ひたすら岩棚をトラバース
東ギボシ山頂に到着!
東ギボシ山頂からは阿弥陀岳、中岳、赤岳が一望できました。空が澄んでいてとても景色です。
権現小屋、権現岳もよく見えました。権現岳へ向かって稜線上を東へ進みます。
権現小屋に到着
権現岳が見えてきました!
8時30分、権現岳に到着!コースタイム1時間40分に対して55分でした!
赤岳方面を見ると雲がかかってきました。
権現岳〜キレット小屋
20分ほど小休止し、8時51分に赤岳方面へ向かいます。
一気にガスがかかってしまいました・・・
権現岳名物、61段の源氏ハシゴです。傾斜は強くないのでそれほど恐怖感はありませんでした。
岩場を進みます。天気も良くないので景色も楽しまずこの辺りは早足でした。
9時41分、キレット小屋に到着!コースタイム1時間30分に対して50分でした。
キレット小屋〜赤岳
キレット小屋から先は今回のコースの核心部となるルンゼへと進んで行きます。
晴れ間も少し見えてきましたが天候は不安定です。
ペンキを目印にガレ場を登って行きます。かなりガレているので、落石には最新の注意を払いましょう。
ルンゼ上部は結構なガレ場の急斜面となっています。落石を起こさないよう細心の注意を払います。
ガレ場終了、核心部のルンゼは抜けました。
ハシゴを登って岩塔上に登り、
クサリがかかった岩棚をトラバースして行きます。
トラバースが終わった辺りが天狗尾根の頭です。ここからハシゴやクサリが連続する岩場を急登して行きます。
赤岳が目の前です!真教寺分岐へ向けて進んで行きます。
真教寺分岐に到着!赤岳まで最後の登りを行きます。
完全にガスってしまいました、残念・・・
11時11分、赤岳山頂に到着!しかしガスって何も見えません・・・
仕方がないので赤岳展望荘まで降り、昼食をとりつつ様子を伺うこととしました。
11時25分、赤岳展望荘到着!
山荘の外見は古いですが中は綺麗でした。
カレーをいただきながら天気の様子を伺います。
今日の天気は回復しそうにないため、日帰りに変更して美濃戸口へ下山します。
赤岳〜美濃戸口
地蔵尾根から下って行きます。
クサリがかかった急な下り坂をひたすら下ります。
途中でわかりにくい道があり、間違えて枯れ沢筋を下りかけてしまいました。
間違えた枯れ沢筋です。
下りにくく明らかにおかしいと思い引き返しました。
ここで左に入ってしまいました。
右が正解です。
コースに復帰して行者小屋へ下ります。
12時50分、行者小屋に到着!ロストしたためコースタイム1時間のところを50分でした。
美濃戸口へ南沢ルートで下山します。
八ヶ岳らしい苔の森に戻ってきました。
14時10分、美濃戸山荘に到着!
美濃戸口からのバスは14時45分なにのに対してコースタイムは50分・・・
ダッシュで美濃戸口へ向かいます!
ひたすら林道をダッシュします!走りやすいOMMのザックでよかった!
14時30分、美濃戸口に到着!無事15分前に着きました!
ただ、美濃戸口の八ヶ岳山荘には雑誌や食堂、更にはお風呂まであったため、もし間に合わなくても十分時間はつぶせそうでした!
八ヶ岳山荘内で茅野駅までのバスチケット(930円)を購入し、バスで茅野駅まで向かいJRで帰りました。
コースの所感、まとめ
- 観音平からのルートは美濃戸口からのルートに比べて体力が必要
- フレームレスザックを使用する場合はベースウェイト5kg切りたい(下山後、肩が張っていた)
- 枯れ沢筋には注意!おかしいと思ったら即来た道を戻る!
- 観音平からの縦走ルートの感じが掴めたので、そのうち観音平から蓼科まで縦走したいと思った
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