ガーミンのランニングGPSウォッチForeAthlete 245とアウトドアGPSウォッチInstinctですが、これらは価格も機能も似通っているため、どちらを買うべきかは結構迷いどころですよね。
この記事では、ForeAthlete 245とInstinctの違い機能の違いについて徹底比較していきます。
ForeAthlete 245とInstinctの機能比較
一般的な機能比較編
まずは基本的な機能の違いから見ていきましょう。
価格に関してはForeAthlete 245が税抜き34,800円、Instinctが32,800円とInstinctの方がやや安価です。
対応するスポーツについては、Instinctは屋外、屋内スイム共に対応しているのに対してForeAthlete 245は屋内スイムのみ対応となっています。また、アウトドアアクティビティもInstinctのみ対応となっています。防水性についてもInstinctの方が上となっていますが、ForeAthlete 245でもスイムに耐えられる程度の防水性はあります。
GPS + 光学心拍計使用時のバッテリー稼働時間については、Instinctが14時間なのに対してForeAthlete 245が22時間となっているため、バッテリー性能に関してはForeAthlete 245の方が上手です。
また、ForeAthlete 245はセーフティ機能として事故検出機能が追加されています。
事故検出機能とは、使用者が車にぶつかったり倒れたりして内蔵センサーが衝撃の強さを感知した場合、衝撃が強い場合はまず使用者に通知し、反応がなければ自動で事前登録した連絡先に所在地を知らせる機能です。また、事故時だけでなく自らの意識で援助を要請することも可能となっています。単独落車事故や、山の中でのランニングなど人気の無い場所での事故など、万が一の時の保険になりますね。
コースナビゲーション機能についてはForeAthlete 245、Instinct共に対応していますので、どちらの機種を選んでも、道に迷ってもいちいちスマートフォンを取り出して地図を確認する必要を無くせます。（コースナビゲーション機能とは、あらかじめガーミンコネクトやルートラボ等で作成したコースデータに基づいて、コースに沿った道案内を行ってくれる機能のことです）
また、スマートフォン無しでの音楽再生機能もForeAthlete 245 (Music)のみが対応となっています。
マルチにアウトドアスポーツを楽しみたいのであればInstinct、ロングレースが多い競技者志向の方であればForeAthlete 245といった選び方が正解ですね。
| ForeAthlete 245 | Instinct | |
| 税別価格 | 34800円 | 32800円 |
| 対応スポーツ | ラン/バイク/屋内スイム/スポーツジム | ラン/バイク/屋内スイム/屋外スイム/アウトドア/スポーツジム |
| GPS | GLONASS/みちびき（補完信号）/Galileo対応 | GLONASS/みちびき（補完信号）/Galileo対応 |
| 防水 | 5ATM | 10ATM |
| バッテリー寿命 (GPS+光学 心拍計使用時) | 22時間 | 14時間 |
| 重量 | 38.5g | 52g |
| Body Batteryエネルギーモニター | 対応 | 非対応 |
| ストレスレベル測定 | 対応 | 対応 |
| スリープモニタリング | 対応 | 対応 |
| 活動量計(歩数など) | 有り | 有り |
| オフラインでの 音楽再生機能 | 245 Musicのみ対応 | 非対応 |
| 音声アラート機能 ※スマホかBluetoothイヤホン要 | 無印/Music共に対応 | 非対応 |
| スマホのミュージックコントロール | 対応 | 対応 |
| ガーミンペイ | 非対応 | 非対応 |
| LiveTrack | 対応 | 対応 |
| グループLiveTrack | 非対応 | 非対応 |
| カラー地図 | 非対応 | 非対応 |
| バーチャルパートナー | 対応 | 対応 |
| コースナビゲーション (事前に作成したコース) | 対応 | 対応 |
| 事故検出 | 対応 | 非対応 |
ランニング機能比較編
続いてはランニング機能について比較していきます。
両者ともランニングに加えて屋内ランやトレイルランにも対応しています。
一番大きな違いはランニングダイナミクスの計測ができるかどうかという点です。
ランニングダイナミクス機能とは、ランニングに関するデータを計測し、自分のフォームを解析できる機能。別売りのランニングダイナミクスポッドをランニングパンツのウエストに装置することで、ケイデンス、ストライド、接地時間、左右のバランス、上下運動といった客観的なデータを取得することができます。
ランニングダイナミクス計測によるフォーム解析機能は、コーチのいない市民ランナーにとっては強い味方となりますので、競技者志向の高いランナーであればForeAthlete 245を選ぶのが正解でしょう。
その代わりInstinctには気圧高度計がついていますので、トレイルランオートクライム機能が使用できます。ロードよりトレイル派の人であればInstinctを選ぶのもありですね。
| ForeAthlete 245 | Instinct | |
| 対応アクティビティ | ランニング/トレッドミルラン/室内トラックラン/トレイルラン | ラン/トレッドミルランニング/インドアランニング/トレイルランニング |
| ワークアウト | 対応 | 対応 |
| フッドポット | 対応 | 対応 |
| ランニングダイナミクス計測(要センサー) | 対応 | 非対応 |
| ランニングパワー（要センサー） | 非対応 | 非対応 |
| VO2 MAX推定 | 対応 | 非対応 |
| レース予測 | 対応 | 非対応 |
| リカバリアドバイザ | 対応 | 非対応 |
| トレイルランオートクライム | 非対応 | 対応 |
サイクリング機能比較編
続いてはサイクリング機能についてですが、サイクリング性能はInstinctにマウンテンバイク機能がついている以外は殆ど同じような機能ですね。両者ともSTRAVAのライブセグメントやパワーメーターには非対応となっています。
| ForeAthlete 245 | Instinct | |
| 対応アクティビティ | バイク/屋内バイク | バイク/屋内バイク/マウンテンバイク |
| パワーメーター | 非対応 | 非対応 |
| スピードメーター ケイデンスセンサー | 対応 | 対応 |
| Strava機能 （Beacon、 ライブセグメント） | 非対応 | 非対応 |
スイム機能比較
次にスイム機能について。
スイム機能については、Instinctは屋内スイムもオープンウォータースイムも両方ともに対応していますが、ForeAthlte 245は屋内スイムのみ対応となっています。
オープンウォータースイムをやる人はInstinct一択ですね。ただし、ForeAthlete 945などの上位機種には実装されているマルチスポーツモード（ボタン一つで競技を切り替えられるモード）はInstinctにはないため、そこだけは注意です。
| ForeAthlete 245 | Instinct | |
| プールスイム | 対応 | 対応 |
| オープンウォータースイム | 非対応 | 対応 |
| 水中心拍数測定 | 非対応 | 非対応 |
| 屋内ドリルモード | 対応 | 対応 |
| スイム効率測定(SWOLF) | 対応 | 対応 |
| トライアスロン （マルチスポーツモード） | 非対応 | 非対応 |
アウトドアアクティビティ機能比較編
次にアウトドアアクティビティ機能について見ていきましょう。
アウトドアアクティビティ機能の豊富さについてはInstinctの圧勝ですね。Instinctは登山やスキー、スノーボード、カヤックなど多種多様なアウトドアアクティビティに使用可能です。
気圧高度計やコンパス、温度計がついていくことからも、山でのアクティビティでの使い勝手を重視するのであればInstinctを選ぶ方べきですね。
| ForeAthlete 245 | Instinct | |
| 対応アクティビティ | 無し | ハイキング、登山、マウンテンバイク、スキー、スノーボード、XCスキー、スタンドアップパドルボート、ボート、カヤック、タクティカル |
| 気圧高度計 | 無し | 有り |
| 電子コンパス | 無し | 有り |
| 温度計 | 無し | 有り |
| 昇降速度 | 非対応 | 対応 |
| 上昇/下降合計 | 非対応 | 対応 |
| GPS座標 | 対応 | 対応 |
| ウルトラトラックモード | 対応 | 対応 |
スポーツジム機能比較編
続いてはスポーツジムなど室内スポーツでの使い勝手について見ていきます。
両者の違いはほぼ無いと言えますが、階段トレーニングに関しては気圧高度計をついているInstinctのみが対応となっています。
自分はトレイルランナーやハイカーで階段トレーニングをよくするといった方はInstinctの方がおすすめです。
| ForeAthlete 245 | Instinct | |
| 対応アクティビティ | 筋トレ/カーディオ/Xトレーナー/ステッパー/室内ローイング/ヨガ | 筋トレ/有酸素トレーニング/Xトレーナー/階段ステップ/フロアクライミング/室内ローイング/ヨガ |
| REPカウント | 対応 | 対応 |
対応センサー一覧
最後に対応センサー類について。
アウトドアアクティビティで活躍する高度計やコンパス、温度計についてはInstinctのみ対応、自動で照明制御できるスマートヘッドライトや後方の車両を検知できるリアビューレーダーはForeAthlete 245のみが対応しています。
アウトドアアクティビティに関してはInstinctの方が使いやすく、ロードバイクに関してはForeAthlete 245の方がやや対応するデバイスが多いといった印象ですね。
| ForeAthlete 245 | Instinct | |
| 高度計 | GPS | 気圧高度計 |
| コンパス | 無し | 電子コンパス内臓 |
| 光学式心拍計 | 有り | 有り |
| 温度計 | 無し | 有り |
| ANT+ 心拍計 | 対応 | 対応 |
| BLUETOOTH心拍計 | 対応 | 対応 |
| ANT+ スピード/ケイデンス | 対応 | 対応 |
| BLUETOOTHスピード/ケイデンス | 対応 | 対応 |
| ANT+ フッドポッド | 対応 | 対応 |
| BLUETOOTHフッドポッド | 対応 | 対応 |
| ANT+ パワーメータ | 非対応 | 非対応 |
| BLUETOOTHパワーメーター | 非対応 | 非対応 |
| ANT+ 照明制御 | 対応 | 非対応 |
| ANT+ リアビューレーダ | 対応 | 非対応 |
| SHIMANO Di2 | 非対応 | 非対応 |
まとめ
ForeAthlete 245を選ぶべき人はこんな人
バッテリー稼働時間や重量、ランニングダイナミクス計測などの点ではForeAthlete 245の方が優れています。ランニングでの使用がメインで競技志向の強い方であればForeAthlete 245を選ぶべきでしょう。バッテリーが22時間保つためロングレースでも安心して使えますし、ランニングダイナミクス計測によるフォーム解析は市民ランナーにとって強力な味方となってくれます。
また、ForeAthlete 245 Musicの音楽再生機能はロング走での苦痛軽減に役立ちますし、オーディオアラート昨日はビルドアップ走やインターバル走のペース管理にかなり役立ちますので、日々のトレーニングに一番使いやすいのはForeAthlete 245 Musicですね。無印との価格差も5000円ほどと僅かですので、余裕があればMusicの方を選ぶのをおすすめします。
Instinctを選ぶべき人はこんな人
登山やスキー、オープンウォータースイムなどアウトドアアクティビティでの使い勝手を重視するのであれば、気圧高度計やコンパス、温度計などを搭載したInstinctを選ぶべきです。
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