2019年現在、アップルからは全5種類(無印、mini、Air、Pro11, Pro12.9)が発売されています。
正直、これだけのたくさんのモデルが発売されていると、どのiPadを買えばいいのかよくわからないですよね。
この記事では、どのモデルがベストバイなのかを決定すべく、iPadを徹底比較していきます!
結論。今買うべきiPadはこれだ!
結論を先に言ってしまうと、コスパ的にiPad miniかiPad Airの64GBモデルを買うのが正解です。
中でも、ついにApple Pencil対応となったminiが一押しですね。片手でも握れる絶妙なサイズ感と合間って、非常に取り回しの良い至高のデジタルノートとなっています。
ディスプレイやチップ性能も大幅アップデートされ、先代iPad Proを凌駕する性能を誇っています。これが5万円を切っているのですから恐ろしいコストパフォーマンスですね。
家での使用がメインでキーボードの使用頻度が多いのであれば、Airを選択しても間違いではありません。
むしろ万人向けなのはAirの方ですので、色々な場面で使いたいのであればAirを買うのが正解でしょう。先代のiPad Proを凌駕する性能が5万円代で手に入るのですからコスパは非常に良いです。
以下、なぜminiとAirの64GBモデルがベストバイなのか、その理由を説明していきます!
性能編
まずは性能面を比較していきます。結論から言うとAir、mini以上であれば十分快適な操作が可能です。
iPad Pro | iPad mini/Air | 無印iPad |
・A12X ・A12の約2倍の性能 | ・A12 ・iPhone XS/XRと同等の性能 | ・A10 ・iPhone7と同等の性能 |
Proの性能は余す可能性が高い
iPad Proは、最新のiPhone XS/XRの「A12」よりも高性能な「A12X」というチップを搭載しています。
A12とA12Xの大きな違いはGPUの性能で、約2倍の性能差があります。
ですが、大量の3Dグラフィックの処理などが必要でない限りはオーバースペックですので、多くの人にとってはその恩恵を体感しにくいでしょう。
miniとAirでも性能的には文句なし
MiniとAirは、最新のiPhone XS/XRと同じ「A12」というチップを搭載しています。
そのため、性能としては最新のiPhoneと同等であり、チップ性能は文句無しです。スペック不足で困ることはほとんどないでしょう。
3Dゲームから画像編集、動画編集までストレスなくこなせるパワーがありますので、チップ性能はほとんどの人にとってminiもしくはAirで十分です。
9.7インチiPad
9.7インチiPadは「A10」と言うiPhone 7と同じチップを搭載しています。性能としてはminiやAirの約6〜7割ほどで、やや物足りない印象。
ただ、A10プロセッサも十分性能の高いチップですので、インターネットやSNS、写真鑑賞など普通に使う分には動作にストレスを感じることはないでしょう。
写真現像や動画編集など、パワーを必要とする作業をしないのであれば十分な性能です。
性能編をまとめると、インターネットやSNS、動画鑑賞などがメインであれば無印の性能で問題なく、それ以上を求める方でもAirかminiの性能があれば十分快適に操作が可能です。Proは多くの人にとってオーバースペックでしょう。
ディスプレイ
続いて、ディスプレイ性能を比較していきます。
iPad Pro | iPad mini/Air | 無印iPad |
・最新ディスプレイ ・一番滑らかな操作感 | ・Pro同等のディスプレイ性能 ・フレームレートのみProに劣る | ・解像度は十分 ・フルラミネーションでないことがネック ・ペンの書き心地は今ひとつ |
Proの優位性はフレームレートにあり
画面のフレームレート(1秒あたりの画面更新回数)が他のモデルの2倍となっているため、非常に滑らかな操作感を得ることができます。
このため、Apple Pencilのペンの追従性が他のモデルより高く、より滑らかで自然な描画が可能です。とにかくApple Pencilでの書き心地を最重要視するのであればiPad Proを選択するのが最良の選択肢です。
miniとAirのディスプレイ性能はProに匹敵
miniとAirのディスプレイはProと同じく広色域ディスプレイ、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティングなどを備えていますので、ほとんどProと変わらない性能となっています。
フレームレートがProの半分ですので、操作の滑らかさがProと比べてしまうとやや劣る点でしょうか。操作の滑らかさ以外はPro同等の性能を誇ります。
無印iPadはフルラミネーションディスプレイでない点がネック
無印iPadはProと同じ画素密度のため、解像度としては十分です。非常に綺麗な画像や動画を鑑賞できます。
他のモデルとの大きな違いは、フルラミネーションディスプレイではない点です。無印iPadのディスプレイはフルラミネーション加工ではないため、カバーガラスとディスプレイとの間に隙間ができてしまいます。
※フルラミネーションディスプレイとは、液晶面とカバーガラスを圧着して一体化して作られたディスプレイのこと
この差を顕著に感じるのはペンを使った時です。
線とペン先との間に若干の隙間が生まれてしまうため、書き心地は他のモデルに比べるとやや劣ってしまいます。
メモ書き程度であればほとんど気になりませんが、本格的に絵を描くような人にとってはやや気になるかもしれません。
ディスプレイ編をまとめると、Apple Pencilを使いこなしたいのであればAir、mini以上のモデルを買うのが正解。ただし、メモ書き程度の利用がメインであれば無印でも十分です。
操作の滑らかさはProが至高ですが、体感できる差はそこまで大きくないです。
機能編
次は機能面です。
iPad Pro | iPad Air | iPad mini | 無印iPad | |
ペン | ・第2世代Apple Pencil対応 ・ワイヤレス充電 | ・第1世代Apple Pencil対応 ・Lightning端子に挿して充電 ・書き心地に大きな差はない | ・Airと同じ | ・Airと同じ |
キーボード | ・Smart Keyboard対応 ・給電不要で軽量 | ・Proと同じ | ・Smart Keyboard非対応 ・Bluetoothキーボードは使用可能 ・キーボードへ給電不可 | ・miniと同じ |
対応するApple Pencilのバージョンが異なる
Apple Pencilについては全モデルが対応していますが、対応しているApple Pencilのバージョンが異なります。
無印、Air、miniは第1世代のApple Pencilが対応していて、本体にマグネットでくっつけてワイヤレス充電できる第2世代のApple PencilはProのみが対応しています。
そのため、Pro以外のモデルについては、ペンを充電する際にはペンのキャップを外し、Lightning端子をiPadに挿して充電する必要があります。ワイヤレス給電可能なProと比較すると、スタイリッシュでは今ひとつといったところ。
ただ、ペンの書き心地については世代でそこまで大きな差はありません。
キーボード使用頻度が高ければProかAirがおすすめ
キーボードについては、ProとAirのみSmart Keyboardに対応しています。
Smart KeyboardはiPadから給電するためバッテリー不要な分軽量ですので、キーボードの使用頻度が高ければProかAirがおすすめです。
ただし、miniと無印はSmart Keyboard非対応ですが、Bluetoothキーボードは接続可能ですので、サードパーディ製のキーボードを使うつもりであればどのモデルを選んでも大丈夫です。
価格編
最後は価格編です。
iPad Pro 12.9 | iPad Pro 11 | iPad Air | iPad mini | 無印iPad | |
32GB | − | − | − | − | 3万7800円 |
64GB | 11万1800円 | 8万9800円 | 5万4800円 | 4万5800円 | − |
128GB | − | − | − | − | 4万8800円 |
256GB | 12万8800円 | 10万6800円 | 7万1800円 | 6万2800円 | − |
512GB | 15万0800円 | 12万8800円 | − | − | − |
1TB | 19万4800円 | 17万2800円 | − | − | − |
無印は最低32GB、その他のモデルは最低64GBからとなっています。32GBでは若干容量に不安があるため、最低でも64GB以上の容量を選びたい所。
無印iPadには32GBの次が128GBのため、容量面で考えたときに選択が難しいです。128GBの無印は64GBのminiよりも高額ですので、正直コストパフォーマンスを考えると微妙な印象が否めません。
コスパ的には、2年前の10.5インチiPad Proを超える性能を持つAirかminiの64GBモデルが正解だと言えるでしょう。メインPCがあるのであれば256GBはオーバースペックです。
写真や電子書籍を大量に保存する必要がある場合のみ、256GBモデルを選択すれば良いかと思います。
結論
iPad Proのチップは超高性能ですが、多くの人にとってはオーバースペックでしょう。最新のiPhoneと同等性能のチップを搭載したminiやAirがコスト的にバランスが良いです。
ディスプレイ性能で見てもフレームレート以外はProとAir、miniで大差がなく、Proに倍以上のコストをかける意義は多くの人にとって薄いと思われます。
インターネットやSNS、写真鑑賞がメインの使用用途であれば無印を買うのもありですが、容量が32GBと128GBしか選択肢がないため、正直微妙な印象です。容量が32GBだと足りなくなる恐れがありますが、128GBだと価格的にもAirやminiが視野に入ってきます。
したがって、miniやAirの64GBモデルがベストな選択肢と言えるでしょう。
Airとminiどちらを選ぶかは使用場所にもよりますが、個人的には5万円を切っているiPad miniがベストバイです。
持ち運びやすい絶妙なサイズ感な上に性能面でも文句無しで、簡単にノートが取れて電子書籍や漫画も読める至高のデジタルノートです。
家での使用がメインでキーボードの使用頻度が多いのであればAirを選択しても間違いではありません。むしろ万人向けなのはAirの方ですので、色々な場面で使いたいのであればAirを買うのが正解でしょう。
この記事があなたのiPad選びの参考になれば幸いです。
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