「なんだか最近ギリギリの挑戦をしていないなあ。たまには無茶な冒険してみたいぜ。。!」
ということで、東京湾(海抜0m)から日本の道路最高地点である畳平(2700m)までロードバイクで行き、そこから更に乗鞍岳山頂(3026m)まで登山してピークを踏むという挑戦、通称「0乗鞍」にチャレンジしてきました!
きっかけになったのはこのツイート。
やりました!!0乗鞍!!
乗鞍岳海抜0mからの挑戦。
東京湾を出発して26時間弱、トラブルもありましたが、無事に完走することができました💪応援してくださった方々、ありがとうございました😊
時間:25時間50分
距離:287km
獲得標高:5013m pic.twitter.com/VD9Ou3YvJF— つぶあん (@2buanROAD) 2018年9月12日
登山、ロードバイクの両方を嗜む身としては非常に面白いチャレンジだと感じました!
コースプロファイル
ほとんどつぶあんさんのコースを参考に走りましたが、私はスタート地点を多摩川河口の六郷土手に設定しました(海抜を調べることのできるサービスで調べた所、この辺りが海抜ゼロメートルのようです)。
つぶあんさんは東京駅の日本橋をスタート地点に選んでいました。
ロードバイクパートのゴール地点である畳平までの距離は以下の通りです。自分の中では距離、標高ともに未体験ゾーンでした。
総距離:約280km
獲得標高:5768m
畳平からは登山道を歩いて乗鞍岳山頂まで向かいます。片道約2.5kmで300mアップです。3000m峰といえど乗鞍高原の登山道はかなり整備されているため、槍穂高の山々のように滑落の心配も少なくバイクアンドハイクのチャレンジには適しているかと思います。フラッフラの状態で細いトラバースなんて横切ろうもんなら滑落事故起こしかねませんからね・・・。安全第一です!
こちらがつぶあんさんのルートで、
こちらが私が作ったルートになります。登り基調で最後の登りが半端ないぜ!果たして無事にゴールできるのか・・・。
初日
多摩川河口スタート
つぶあんさんに習って東京湾の水を汲んで行くことに(当然持って帰ります)。
海抜0mから乗鞍岳山頂までサイクリング&登山してきます!
海抜0m地点の東京湾(多摩川河口)スタート!
つぶあんさん(@2buanROAD )にならって東京湾の水を持っていきます pic.twitter.com/vMwYW6k2ox
— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
多摩川の河原で青空麻雀を打っているおっちゃん達の脇で東京湾の水を組み、9時46分にスタート!
国道20号線に合流
まずはウォーミングアップで多摩川CRを上流へ進み、今回のチャレンジで終点まで走る国道20号線(甲州街道)に合流します。
【東京湾→乗鞍岳山頂チャレンジ中】
多摩川河口から国道20号線(甲州街道)に合流しました!
ここから長野までひたすらこの道を行きます。まずは門番の大垂水峠へ! pic.twitter.com/qvk16JwgtL
— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
11時30分頃には国道20号線に合流しました。まずは手始めに第一の刺客、首都圏サイクリストにはお馴染みの大垂水峠へ!しかし三連休中日ということもあって高尾山付近からはひどい渋滞でした・・・。
大垂水峠
【東京湾→乗鞍岳山頂チャレンジ中】
大垂水峠到着!渋滞がひどいです。 pic.twitter.com/HQfS6X7gpl— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
大垂水峠頂上到着が13時でした。渋滞の生でここからの下り坂もブレーキかけっぱなしとなり、大垂水峠前後でかなりのタイムロスになってしまいました。
相模湖あたりからは徐々に渋滞も緩和されて行き、ようやく走りやすくなってきました。
猿橋
【東京湾→乗鞍岳山頂チャレンジ中】
猿橋到着!あと1ヶ月もすればここも紅葉ですかね#猿橋 pic.twitter.com/3rBKdQI4pf— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
15時頃には大月市の猿橋に到着。
新笹子トンネル
【東京湾→乗鞍岳山頂バイク&ハイクチャレンジ中】
第二関門、新笹子トンネル到着!
まだ半分以下という絶望。登り基調が辛い。。#新笹子トンネル #乗鞍 pic.twitter.com/hwK5l4lrSU— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
大月を抜け、第二の刺客は悪名高き新笹子トンネル・・・実は今回初めて通るため、結構ビビってました。
新笹子トンネルは全長約3kmの長いトンネルで、道幅が狭くロードバイクにとって危険なトンネルということで有名です。
トンネル手前でライトを点灯し、少し休憩してから全速力でトンネルを抜けました。
初めて通った感想としては、きちんとライトさえ点灯させて存在を知らせておけばなんとか通れる道だとは思いました。たまたまトラックがいなかったため運もよかったですが・・・。
一宮にて夕暮れ
【東京湾→乗鞍岳山頂バイク&ハイクチャレンジ中】
桃の里、一宮に到着!ようやく下りだ!
そろそろ日が暮れて、このあたりからナイトライドです。#一宮#乗鞍 pic.twitter.com/RHa5zFGvVV— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
新笹子トンネルを抜けるとしばらく下り基調で走りやすい道が続きます。
桃の里、一宮あたりで日が暮れ、ここから長いナイトライドパートに!
ようやく中間地点まで来ましたが、標高的にはここからが本番です(゚ω゚;)
総距離280Km, 獲得標高5000越えは完全に未体験ゾーンだ。。 pic.twitter.com/vkHKbNA2Ba
— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
18時半頃にようやく中間地点到着!しかしここからは登り基調となりキツくなって行きます。
ナイトライドがこんなにも心地よいものだとは知らなかった。
160km走ってきてボロボロのはずだけど、まだまだ行ける気がしてしまう。 pic.twitter.com/iXat1F0rly— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
韮崎あたりまでの道は道幅が広く交通量も少なかったため非常に走りやすかった。この時はまだまだ余裕があったようですが、大変なのはここから!
長野県に突入!登りが多くなりキツくなっていく
【東京湾→乗鞍岳山頂バイク&ハイクチャレンジ中】
ようやく山梨県を越えて長野県に到着!280km中170kmまできました!松本辺りまで頑張って行って仮眠します。
明日の午前中の天気が良さそうなので頑張らねば。。!#乗鞍#ロードバイク pic.twitter.com/RaXzsj9OyS— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
21時30分に長野県到着。160km以上漕いだ後での北杜市から富士見町への登りはかなり堪えました。
23時30分には諏訪湖に到着。アップダウンが続いたため、この頃にはかなり疲労困憊していました。せっかくなので諏訪湖を観に行こうとしましたが眠気もあってか国道20号線から諏訪湖までの道で少し迷ってしましました。
この後は国道20号線最後の刺客、塩尻峠!ここを超えて松本周辺での仮眠を考えていたため、後もう一息です。
塩尻峠
塩尻峠終了!!
早く下ってどこかで仮眠しよう。 pic.twitter.com/PZ2LZarcl3— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
日付を超えたあたりでようやく塩尻峠に到着!!激坂ではないですが登りがいのある峠でした。この辺りはかなり眠かったので夜景を撮ったりして気を紛らわせながら登っていました。
国道20号線の終着点へ
国道20号線終了、ここまで運んでくれてありがとう!
登り基調で辛かったけどなかなか走りごたえのある道でした。 pic.twitter.com/O9vFA1EaBc— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
塩尻峠からは松本あたりまで下り基調でした。深夜1時頃、ついに国道20号線の終点に到着!ようやく休める・・・
この日は信州健康ランドというところで仮眠を取ることにしましたが、連休中日ということで大混雑・・・寝るスペースを探すのに苦労しました。
1時間ほど入浴したりストレッチした後、就寝しました。
二日目
乗鞍エコーライン三本滝ゲートまで
騒がしくて寝付けませんでしたが、3時間ほど休憩できました。
そして仮眠先で会社同僚にばったり会うというミラクルが起きました。なんだか頑張れるきがします!残り53kmで標高差2350mを駆け上がってきます!
平均斜度4.4%ですね( ´_ゝ`) pic.twitter.com/4JxTYUC949— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
大混雑していたため、イビキが半端ないうるささでした・・・。仮眠取る時は耳栓必須ですね。MOLDEXの耳栓を持ってくればよかったと後悔しました。
朝四時半、二日目のスタートです!ここから先はひたすら登りパート・・・。
ようやく北アルプスが間近に見えてきた! pic.twitter.com/kxTSum1Fly
— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
山岳部に入ってからは長いトンネルが多く気疲れしました。トンネルの中は路面も荒れているためかなり体にダメージが蓄積せれてきました。
サイクルラックあったので小休止 pic.twitter.com/O6o45zntUj
— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月23日
コンビニがほとんどないため全然補給のタイミングが合わなかったのも今回の反省点でした。
ゲートまで到着!脚が重たい。。( ´_ゝ`)
あと13キロで1000upすればバイクパート終了! pic.twitter.com/48VD4fCByJ— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月24日
9時27分、ようやくゲート到着!ゲートから最後の登りに入ります。ここからが本当に本当にしんどかった・・・。
位ヶ原山荘
綺麗に紅葉していましたがもはや楽しむ余裕無し・・・。
【東京湾→乗鞍岳山頂バイク&ハイクチャレンジ中】
位ヶ原山荘到着。。シャリバテぎみで脚がまわらない(;-ω-)
うどんとおしるこで回復してくれー(。-人-。)#乗鞍 pic.twitter.com/ZACvuOTG4C— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月24日
10時55分に位ヶ原山荘到着!ゲートから1時間半もかかってしまいました。。
エネルギーが枯渇しかけて末端が痺れてきていたので、がっつり補給しました。
バイクのゴールまで後5km、400mの登りです!フラフラになりながらインナーローとダンシングを織り交ぜて登っていきます。
登っている最中に雨がパラつきだし、結構焦っていました。果たして頂上までたどり着けるのか!?
畳平
【東京湾→乗鞍岳山頂バイク&ハイクチャレンジ中】
ついに乗鞍畳平に到着しました!間違いなく人生で一番ハードなツーリングでした。。
雨が降ってきたので時間との勝負になってきました、スピードハイクで乗鞍岳のピーク踏んできます!#乗鞍 pic.twitter.com/17sPZ2YfxF— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月24日
12時3分、ついに日本の道路の最高地点である畳平に到着!
トレランシューズに履きかえてすぐさま頂上へ!
畳平〜頂上小屋小屋
畳平から肩の小屋までの道は林道と見間違うほどに整備されていました。
整備された道を小走りで進み、肩の小屋に到着!ここでバイクにボトルをさしっぱなしだったことに気づく・・・完全に疲れで思考が鈍っていました。
残りコースタイムにして50分、山頂までの最後の上り坂です。
時々立ち止まりつつも、頂上小屋へ到着!もう一踏ん張り!
そして乗鞍の頂へ・・・
ついにゼロ乗鞍終了!東京湾(海抜0m)から乗鞍岳山頂へのbike&hikeチャレンジは無事に成功しました!
想像を上回るハードさのおかげで、登頂時は不覚にも少し泣きそうになりました。笑
応援がとてもありがたかったです、ありがとうございました!
時間:27時間
距離:296km
獲得標高:5884m#乗鞍 pic.twitter.com/P71toSfkuP— 人間万事塞翁が馬 (@omimumemon) 2018年9月24日
スタートから27時間、ついに乗鞍山頂へ!
東京湾の水も無事に頂上へ届けることができました!
今回の挑戦の反省点
- スペア含めてライト(CATEYE VOLT300)のバッテリーが切れた。計画的に充電が必要。
- バックライトも二日目で切れた。休憩時に充電が必要。
- 輪行袋にベルトを入れ忘れると帰りが悲惨。
- バイク→ハイクに移るときは水分を忘れないこと
- 仮眠施設使う場合は耳栓必須
モバイルバッテリーを持っていったのですが、スマホにGPSにライトにと次々に電池がなくなっていくため、長距離ライドの際は複数ポートのバッテリーが必須ですね、Anker辺りのを新規購入しておこうと思います。
また、GPSトラッキングにガーミンのGPSウォッチ235jを使用しましたが、10時間ほどで電池切れとなってしまうため、235jでサイコンを兼用するのではなくGPS機能付きサイコンを用意しようかと思いました。コスパ良さそうなレザインのSuper GPSを狙っています。
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