通勤や街歩き、旅行、登山など、普段使いやアウトドアにマルチに使えてかつデザインが格好良いリュックを探していたのですが、ようやく購入いたしました。
購入したリュックはカナダのアウトドアブランドであるアークテリクスの名作「アロー22(arro22)」です。
1998年に発売されて以来今だに売れ続けているベストセラーモデルです。
アロー22自体はかなり前から気になってはいたのですが、定番すぎるので最初は他のリュックを検討していました。
しかし、いろんなお店で大量のリュックを試すうちにアロー22の完成度の高さに気づき、結局アロー22を購入するに至りました。
この記事では、アロー22を選ぶに至った経緯と、アロー22を購入する前に知っておくべきことをお伝えします。
リュック選びの観点
リュック選びの観点は以下の7つです。
- MacBookProの15inchと着替え、カメラが入ること(出張で二、三泊を想定)
- 長時間背負っても疲れないこと
- 荷物が少なくても形が大きく崩れないこと
- 自転車通勤にも使いたいので、防水素材もしくはザックカバーが付属していると良い
- できれば日帰り、小屋1泊くらいの登山にも使いたいため、素早くアクセスできるサイドポケットがあること
- デザインが優れていること
- 通勤でも使うのでカジュアル過ぎないこと
アロー22を購入するまでに候補に挙がったもの
1. 【INCASE】 City Backpack
ガジェットの持ち運びに特化したザックです。
ノートPCやスマホ、タブレットといったガジェットを収納する部分に起毛した記事を用い、クッション性を高めてガジェットに傷がつくのを防いでくれます。
また、そのミニマルなデザインはカジュアルからビジネスまで幅広くマッチします。
アウトドアメーカーではありませんが背負い心地も良く、アークテリクスと最後まで迷った一品でした。
しかし、アウトドア派としてはやはり外遊びでも使いたいという思いがあったため、購入には至らず。
2.【グレゴリー】 デイパック
「バックパック界のロールス・ロイス」とも称されるグレゴリーの「デイパック」も候補に上がりました。
そのキャッチコピーに違わず、シンプルな見た目からは想像ができないほど背負い心地は良かったです。
縫製も当然丁寧で、ジッパーの開け閉めも滑らか。
メインの部屋はガバッと蓋を開けることができるため、なかの荷物の出し入れはかなりやりやすそうでした。
パソコンスリーブにはちょうど15インチのノートPCも収納できました。
更に、ウエストベルトは使わないときに収納できるようになっているなど細部にもグレゴリーのこだわりが光っていました。
サイズも26Lと通勤から出張まで余裕を持ってこなせそうな容量。
しかし、ビジネスに使うにはややカジュアル過ぎたきがしたのと、荷物が少ないときのシルエットが崩れやすいのと、クラシカルなティアドロップ型のため荷物を詰めたときに重心が下に寄りやすそうだったため購入には至りませんでした。
※荷物の重心について:登山では荷物の重心を高くしたほうが疲れにくいというのが定説です。
3.【マムート】Seon Courierシリーズ
クライミング用品に定評のあるマムートの、PCスリーブを備えたトップロール式リュックです。
メインの部屋とは別にノートPCを収納する部屋があり、わざわざメイン室を開けなくてもノートPCを出し入れできるのはとても便利です。
また、incaseほどではありませんがPCスリーブ周りはクッションが配置されており、PCに対する保護は手厚そうな印象でした。
尻すぼみな形状になっているため、荷物を入れた際の重心も上の方にくるようになっています。
また、アウトドアメーカーだけあってショルダーハーネスもしっかりとした作りになっているため、背負い心地も良好です。
オンにもオフにも使えそうなシンプルなデザインも魅力的。
価格的にも今回の候補の中では一番リーズナブルでした。価格の割りにはかなり完成度の高いザックです。
サイドポケットがないのだけが個人的にはマイナスでした・・・登山に行かなければこのモデルを買っていたと思います!
4.【ミステリーランチ】アーバンアサルト
これも鉄板。ミステリーランチ米軍特殊部隊に採用されるほど高品質、高耐久、高性能なリュックを製造しているメーカーです。
ミリタリー系のメーカーですが、アーバンアサルトのデザインはかなりシンプルで服装を選びません。
そして3wayのY字型ジップのお陰で中の荷物が非常に取り出しやすい!
中身の取り出しやすさではグレゴリーのデイパックとミステリーランチのアーバンアサルトが非常に優れていました。
PCスリーブも付いていて、背負い心地も問題なし。価格も2万年ほどと手の届く範囲。並行輸入品なら1万円台前半で買えます。
ただ一点、個人的にはサイドポケットがないのが非常に悔やまれます・・・。
そこ以外は個人的に完璧だったので、アロー22が壊れたら次はこれ買おうかなと思っている位には良いリュックでした。
アークテリクス アロー22を選んだ理由
デザインに関しては唯一無二
ザックを選ぶにあたって百貨店やアウトドア用品店を何件もハシゴして沢山のザックを選びましたが、ここまで美しく完成されたデザインのザックはなかなか見つかりません。
奇をてらっているわけでもなく、シンプルで飽きのこない美しいデザインが一番の決め手でした。
カジュアルはもちろんビジネス寄りの服装にも合う貴重なリュックです。
背負い心地の良さ
22Lのザックとは思えないほどショルダーハーネスがしっかりとしており、長時間背負っても疲れづらいです。
また、リュックの底面が斜めになっているため、荷物を入れた時に重心が自然と高くなるように設計されています。
背面に熱形成されたバックパネルが入っているおかげで身体とザックの間に空間ができ、蒸れにくいデザインとなっています。また、ゴツゴツした荷物を入れたとしても背中に当たることはありません。
そしてなんと、ショルダーハーネスの上部にはロードリフトストラップまでついています!
この紐を調整することでザックと体の密着性を高めることができます。
普通街歩き用のザックにロードリフトストラップなんてついていませんよ・・・。
背負い心地に定評のあるグレゴリーに負けず劣らずの背負い心地です。
但し、リフトストラップを引き過ぎてしまうとショルダーハーネスが体に食い込んでしまうため引きすぎには注意です。
チェストとウェストストラップを固定すれば更にフィット感を高めることができ、リュックと体が一体化したような着心地になります。
左右非対称のサイドポケットが使いやすい
アロー22は左右に非対称のサイドポケットがついており、これらが非常に使いやすい!
左側のポケットは一般的なザックと同じようにゴムで締め付ける構造になっており、ペットボトルや折り畳み傘、三脚などを収納することができます。
濡れた折りたたみ傘などはカバンの中に収納したくないのと、登山の時などはボトルへのアクセスはできるだけ簡単にしておきたいため、個人的にサイドポケットはマストでした。
また、右側のポケットはゴムではなくマジックテープでの開閉ができるようになっているため、頻繁に出し入れする小物や補給食を収納しておくことができるのも気に入ったポイントです。
一般的なゴムでのコンプレッションですと小物が落ちる可能性がありますが、マジックテープなので小物が落下する危険が少ないです。
自転車通勤のためにデザインされている
アロー22は、デザイナーが自らの通勤用に開発したリュックだそうです。
そのため、防水性能やアクセスの容易なサイドポケット、疲れにくいショルダーハーネス、体にフィットするバックパネルなど、自転車通勤に非常に使いやすく設計されているのが個人的には刺さりました。
アロー22を購入する前に知っておくべきこと
ここまではアロー22の気に入った点を紹介してきましたが、アロー22には購入するにあたって気をつけなければならない点もいくつかあります。
ネットには基本的に良いことばかりが書かれているので、ここでその注意点を紹介しておきます。
なかなか完璧なザックというものは存在しないのです・・・。
防水素材の経年劣化
ポリウレタンコーティングはその特性上、水と反応して分解してしまうため、数年でコーティングが白化してポロポロと剥がれてしまうという問題があります(加水分解)。
また、止水ファスナーも摩耗しやすく故障の多い部品になります。そのため、3年から5年で修理、もしくは買い替えが必要となると言ったデメリットがあります。
また、修理をするのにも問題があります。
価格も安くはないため、もし一生物のリュックを買おうと思っているのであれば、アロー22ではなく防水機能のないシンプルなザックを選ぶことをおすすめします。
ただ私の場合、革製品ならまだしもナイロンのザックは経年変化を楽しむようなものではなく、ある程度の年月で使い捨てるものだと考えています。
そのため、通勤から登山、自転車などで5年ほどはハードに使い込み、ボロボロになったら潔く買い換えるつもりです。
防水機能のないザックといえど経年劣化して故障しないわけではないですからね。
他人と被りやすい
BEAMSやフリークスストアなどのセレクトショップでプッシュされている製品ですので、アロー22を所持している人は少なくないと思います。
そのため、絶対に人と被りたくない、個性を出したい人は避けたほうが良いかもしれません。
私の場合、むしろ長く愛されている定番品こそ至高だと思っているので、他人とかぶるのは全く気にしていません。
内部ポケットの少なさ
メインの部屋が一室とフロントのカンガルーポケットには荷物を小分けに収納するようなポケットはついていません。
そのため、細かい小物類をたくさん収納してしまうとやや取り出しにくいのが欠点です。
但し、この点に関してはザックの中にインナーバッグを入れることで解決できます。
インナーバッグを入れることで、バッテリーやケーブルなどの小物が散乱せず非常に使い勝手が良くなります。
まとめ
百貨店や登山用品店で大量のリュックを試してきた結果、機能上防水素材の劣化、価格の高さがネックですが、デザイン性、機能性を高いレベルで満たしているリュックは他にありませんでした。購入して非常に満足しています。
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