Kickr Coreに引き続き、Kickr Climbを購入しました。Climbの購入を迷っている人や、そもそもスマトレ何を買おうか迷っている人に向けてKickr Climbの使用感や満足度をレビューしていきます。
結論から言って、スマートトレーナー の中ではClimbが使えるという理由だけでもWahoo Kickrが頭一つ抜けていると思います。バーチャルサイクリングへの没入感が他のローラーと比べて別次元の高さです。今スマトレを欲しがっている人にどれがおすすめかと聞かれたら、私は自信を持ってKickr Core + Kickr Climbを勧めます。
Kickr CoreとKickr、Tacx Neoでさんざん悩んだ結果や試走のレビューについては別の記事で紹介しています。
Kickr Climbレビュー
Zwiftへの没入感が半端なくトレーニング量が自然と増えた
Zwiftは、退屈だったインドアトレーニングに革命を起こしました。
私自身、インドアトレーニングは以前は60分で我慢の限界が来ていましたが、Zwiftのおかげで数時間のローラー台トレーニングも飽きずに楽しく行えるようになりました。
そして、このインドアトレーニングのユーザー体験を1段上に引き上げてくれるのが、Kickr やTacx Neoなど各社から発売されているスマートトレーナー 。スマートトレーナー はインドアトレーニングに自動負荷変動というパラメーターを加えるとで、バーチャル世界への没入感を一段と高めてくれます。
私も以前は自動負荷変動の無いクラシックなローラー(実走感の高いグロータックのGTローラー)に乗っていましたが、スマートトレーナー であるKickr coreを導入してからというもの、Kickr無しでは乗りたく無いくらいにはZwiftに更にのめり込むようになりました。それくらい、Zwift+自動負荷でのバーチャルサイクリングは楽しいです。
更に、スマートトレーナー による自動負荷変動が加わるだけでもZwiftへ没入感はかなり高まるのですが、これに勾配の変化が加わることで、バーチャルサイクリングの実走感は別次元の高みへと到達します。
正直なところ、Kickr Climbが発売された当初は、完全なる飛び道具としか認識していませんでしたが、実際に試乗した時にこの認識は完全に間違っていると思い知りました。
Climbを購入してからというもの、ZWIFTで坂が来るたびに燃えるようになります。フォームも外での実走により近い形で踏めるため、本当に坂道を登っているような感覚に陥ります。自動負荷をMAXにしてAlpeやEpic KOMを走って見ると、本当にヒルクライムをしているような気分になれます。起床してから数十分で本格的なヒルクライムができるなんていう夢のような環境になりました。
ローラーが楽しすぎて、実走無しで毎週TSS800オーバーが苦もなくコンスタントに積めるようになりました。近場に良いトレーニングコースが無いため、投資した価値はあったと思います。
これは今の所Wahoo Kick (core) + Kickr Climbでしか体験できません。Kickr単体では他者とトレーナーと比べて大きく秀でているとは言えませんが、Climbという唯一無二の強力な武器があるおかげで、インドアトレーニングの「楽しさ」という点においてWahooに敵うメーカーはほぼ無いのでは無いかと思います。
股の痛みや腰痛が軽減されて疲労が軽減された
Kickr Climbを買ってしばらくしてから気づいたのですが、Kickr Climbを導入してからというもの、長時間ローラー台に乗った時の股の痛みや腰痛が劇的に減りました。
Kickr Climbにより勾配が変わることで、姿勢が実走と同じように変化して背中の一点に負担が集中しなくなり、ずっと悩まされていたローラー中の腰痛は完全になくなりました。これは期待していなかったため地味に嬉しい点です。更にサドルと股の接地点も勾配の変化により逐次変わっていくおかげで、ローラー台特有の股ズレもかなり軽減されました。
姿勢の変わらない従来のローラー台と比べ、体への負担の残り方が少く感じます。体の負担を減らしてインドアトレーニングのトレーニングボリューム稼ぎ安くできるという点でも、Kickr Climbに投資する価値は十分にあると思います。
まとめ
スマートトレーナー 単体ではただ単にコースに合わせて負荷を上げ下げしているだけなので、ある程度ハイエンドなものを選んでおけばそれほど機種差はありません。しかし、KickrもしくはKickr Coreに関しては、Climbと組み合わさることで別次元のバーチャルサイクリング体験をもたらしてくれます。
この感覚だけは他社のスマートトレーナー では味わえないため、インドアトレーニングを「楽しむ」という点においては現段階でWahoo Kickrシリーズに対抗できるスマートトレーナー は無いかと思います。
そして、トレーニングを「楽しむ」ことができるということは、脳を前向きな思考にしてトレーニング効果を増大させるということや、一貫したトレーニングの継続にも繋がります。
ローラー台でのインドアトレーニングが退屈でつまらないというのは過去の考えで、インドアトレーニングを取り巻く環境はかつて無いほど充実しています。多忙な中でのトレーニング効率という意味ではインドアトレーニングに勝るものはありませんので、是非ともKickr + Climbへの投資を前向きに検討してみてください。
よりリアルに近い環境下でトレーニングが可能となり、時間効率の高いインドアトレーニングの効率が更に高まります。
価格は高いですが、バイクが速くなるという点においては間違いなく一番コスパの良い投資だと思います。強くなりたければ、機材に投資するよりもまず普段のトレーニング環境に投資すべきでしょう。
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